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お待たせしました。

約3カ月間の時間を有意義に過ごしたミュージカル「クロスハート」

この作品の出演オファーをいただいた時、まだもちろん本も無くてどんな事をするのかわからなかったのですが、屋良っちさんと優馬くんだけの名前があって、玉野さんの作品だし、人間的に素晴らしい人達が集まるのだろうなぁと予想しながら、ワクワクしました。その時この3人がいるならやりたいです!と数年前に言いました。

玉野さん作品8作品目。
屋良っちさんとの共演3回目。
優馬くんと初共演。色んな劇場や稽古場で出会って5回目。
絶対的にご縁があるのは言うまでもなく、この縁を大切にしなきゃ馬鹿でしょ!と思いました。
玉野さんの作品は人間力がとても試されます。
俺は玉野さんのおかげで色々と成長させてもらいました。
突っ張ってて生意気で良くも悪くも真っ直ぐで不器用で繊細で、、、そんな俺を若い時から使ってくださって、、、感謝しています。
「道化の瞳」と言う作品で、屋良っちさんと共演する機会を与えてくださって屋良っちさんとまたこうして「クロスハート」で共演させてもらいました。
屋良っちさんは、俺と違って「よっしゃーやるぞっ!」と言うタイプの人じゃなくて、もちろん心の中ではそういう魂のある人ですが、自分自身が常に全力で挑んで背中で引っ張っていくタイプの人です。多くを語らずそれが出来る人。みんなから好かれる魅力が沢山です。
一緒に芝居してて分かります。
一緒に歌ってても分かります。
一緒に踊ってても分かります。

ちゃんと受けて返してくれます。
安心感ハンパないです!笑

今回、俺の夢が叶いました。「SHOCK」ではないですが!笑
屋良っちさんと一緒にシンメトリーで踊る場面が少しあって、一番全力で踊ったかもしれません。笑
凄く嬉しかった。
いつか「SHOCK」での夢も叶えたいです。笑

そんな俺の尊敬する屋良っちさんの後輩の今回座長を務めた中山優馬くん。
彼の才能は計り知れない。
作品に対して、熱くて真面目で、誰よりも想いが強くてとてもたくましい座長でした。
彼が「僕はインプットは得意な方なんですけど、アウトプットは苦手なんです」と言った事があって、確かに誰よりも先に本を読み解いて役を作って表現していました。それを自分の身体のフィルターに通して動きや声に乗せるのがまだ自分の理想に達していないのだなと思いました。でもそれはみんなそうで、その理想に近付ける為に色んな事を学んで色んな事を経験して訓練してその理想に近付けていくものだと思います。俺だってまだまだなのに、座長の優馬くんがそう言ったのがこの作品にかける想いを心から表してくれた発言だと思いました。
そんな彼の為に全力でみんなが動くのは当たり前。そんな彼だからこそみんなでこのクロスハートを創り上げれました。みるみる成長していく優馬くんを見て肌で感じて俺ももっと頑張ろうと思いました。
また共演したいし、またお互いの家を行ったり来たりして熱く実りある話をしていきたいと思ってます。

俺は舞台に立つ上で大事にしてる事があります。
それは台本とか読み解いた後にこのシーンのテーマはこれなんじゃないかなと、シーン毎に一言で言えるテーマを決める事です。例えば、せしるさん演じるティエリ対して想いを伝えたいのに伝えられない場面では「悩みと葛藤と真っ直ぐさ」みたいに一言で言えるテーマを作ります。そうすると台本に書かれてる最後のエルネストの「やっと言えた」と言う台詞に繋がるからです。だけどこの答えを本を読んでるから先に知ってるが故に、その前のシーンでいかにエルネストがティエリの事を想っているかを表現しなきゃ繋がらないんです。だから、台詞は決まっているけれど相手の想いや言い方によって同じ台詞でも違う感情が生まれたり生まれなかったりします。ゴールが決まってるからこそ難しい事が多々あります。それは自分の本の読み方と相手の本の読み方が違うからです。
大まかな筋は分かっていてもちょっとしたニュアンスで受け取り方が変わってくるのでその日その日の感じ方や想い方が違ってきます。でもゴールは決まっているので、その変化を楽しみながらいかにそのゴールにナチュラルな芝居で受け取って返すのかが毎回違ってきます。果たしてこれが良いのか悪いのかわからないですが、常にリアルな芝居をしていて悪い事はないと想っているので相手の出方で多少ニュアンスが変わるのは事実です。これをニュアンスを変えずに毎回同じ事がちゃんと出来る様になる役者になりたいと思う自分と、ニュアンスは変わっても良いから芯が変わらず対応出来る役者になりたいと思う自分自身と何通りかを想う自分が今現在存在します。
お客さんが想い描くキャラになる事も大事だし、お客さんにあれはこうなんじゃないかな?これはこう言う事なのか?と想像してもらうのも大事だし、色々ありますが、俺の理想はお客さんに想像してもらう余白を与えられる芝居を出来る様になる事です。
そればっかりを思って芝居してたらダメですが、それも考えながら自分の役を全うし相手の台詞を聞く事を大切にしています。役者としてまだまだですが、いつの日か中河内の芝居って魂があって考えさせられるし納得出来るよね!と言われる様な日が来る様に日々勉強していきます。
きっと死ぬまで叶わぬ夢かもしれませんが、死ぬまでに実行出来る様に頑張ります!!
あと、ちゃんと誰もに認めてもらえる様な人間になる事です。とても難しい事だとは思いますが不可能では無いと思っています。可能です。
だからこそ、もっとちゃんと自分自身が主となって存在する舞台を自分自身が造っていかないとなぁと思います。
行動するのは簡単な事ではないですが、ちゃんとやっていきたいと思います。
心から動いたら、心から動いてくれる方達がいると言う事を忘れないで感謝して大きくなっていきたいです。
頑張ります!
しか言えないですが、頑張ります!!
これも玉野さんのおかげですね。
そして何より、皆様のおかげです。
至らない所、不器用な所はいっぱいありますがこれからもどうかよろしくお願い致します。

この作品で出会えたお客様、スタッフの皆さん、キャストの貴一さん、せしるさん、蘭ちゃん、真志、てら、もろ、ふうかちゃん、一人一人魅力ある人達と一緒に仕事が出来て幸せでした。
どうもありがとうございました。
東京公演、大阪公演でお花、お手紙、プレゼントを送ってくださった方々、どうもありがとうございました。いつも感謝してます。
それらを受け取るたびに、もっと頑張ろうと思わせてもらってます。本当にありがとう。
俺のファンじゃない方々もお手紙とかくださってどうもありがとうございます。とても嬉しかったです。
また同じ作品で出逢える事、違う作品で逢える事も願っております。
つたない想いと文章ではありますがお許し下さい。
皆様にとって良き2017年でありますように!





MASA